財務省が発表した7月のアメリカ向けの輸出額は、去年の同じ月と比べて10%余り減って4か月連続の減少となりました。このうち自動車の輸出額は28%余りの大幅な減少で、トランプ政権による関税措置の影響が表れています。

財務省が20日、発表した7月の貿易統計によりますと、輸出額は全体で9兆3591億円と去年の同じ月と比べて2.6%減少しました。

このうちアメリカへの輸出額は1兆7285億円と去年の同じ月と比べて10.1%減り、4か月連続の減少となりました。

なかでもアメリカ向けの「自動車」の輸出額は28.4%の大幅な減少となりました。またアメリカ向けの「自動車の部分品」は17.4%減少するなど、トランプ政権による関税措置の影響が表れています。

一方、各国への全体の輸出額から輸入額を差し引いた「貿易収支」は1175億円の赤字と2か月ぶりの赤字となりました。