アメリカのトランプ大統領は関税措置をめぐって日米交渉で合意した日本からの5500億ドルの投資について「契約金のようなものだ。私たちの資金だ」と述べました。一方、中国との貿易協議は合意に近づいているとして合意に至れば年内に中国の習近平国家主席と会談する意向を示しました。
トランプ大統領は5日、経済チャンネルCNBCの電話インタビューで関税措置をめぐって日米交渉で合意した日本からの5500億ドルの投資について「野球選手が契約時に受け取る契約金のようなものだ。私たちの資金であり投資のための資金だ」と述べました。
またEU=ヨーロッパ連合と合意した6000億ドルの投資についても「返済する必要はなく私たちが望む分野に投資できる」と述べて、実際に資金が投じられなければ関税率を引き上げる意向を示しました。
関税措置をめぐる交渉では日米で合意した投資に関してベッセント財務長官が四半期ごとに日本の実施状況を評価するとした上で「トランプ大統領が不満であれば、自動車とそのほかの製品に対しては25%の関税率に逆戻りするだろう」と発言しています。
今後、日本やEUなどが合意をどのように実行し、これをトランプ政権がどう評価するかが焦点になります。
一方、トランプ大統領は中国との貿易協議について「非常に合意に近づいている」とした上で、合意に至れば年内に中国の習近平国家主席と会談する意向を改めて示しました。