アメリカのトランプ政権は、インドがロシアから原油や石油製品を購入していることを理由にインドからの輸入品に課している追加関税を27日に50%に引き上げます。

アメリカのトランプ大統領は今月6日、インドからの輸入品に25%の追加関税を課す大統領令に署名しました。

大統領令ではロシアがウクライナ侵攻を続けるなか「ロシアから原油や石油製品を直接、あるいは間接的に購入しているインドからの輸入品に、追加関税を課すことが必要かつ適切だと判断した」としています。

25%の追加関税はアメリカ東部時間の27日午前0時すぎ、日本時間の27日午後1時すぎに発動します。

インドに対してトランプ政権は今月7日から国や地域ごとに定めている関税措置として25%の追加関税を課していることから、追加関税は50%に引き上げられることになります。

これに関連してバンス副大統領は24日、NBCテレビのインタビューで、インドへの追加関税によってロシアが石油産業で富を得ることを困難にする狙いがあると述べたうえで「殺りくをやめればロシアは世界経済にふたたび招き入れられるが殺りくをやめなければ孤立を続けることになる」と述べ、ウクライナ侵攻を続けるロシアに圧力をかける考えを示しました。