
プロ野球、阪神の石井大智投手が、17日の巨人戦で8回に登板して無失点に抑え、プロ野球新記録となる40試合連続無失点を達成しました。

石井投手は、6月の試合で打球が頭に直撃するアクシデントで一時、離脱をしながらも無失点を続け、今月13日の広島戦で2021年に西武の平良海馬投手がマークした、プロ野球記録の39試合連続無失点に並びました。
そして17日、石井投手は東京ドームで行われた巨人戦で、阪神が3対1とリードした8回に4人目で登板しました。
先頭の3番の泉口友汰選手をセンターフライ、続く4番の岡本和真選手に内野安打を打たれたものの、5番のキャベッジ選手を150キロのストレートで見逃し三振、6番の岸田行倫選手をライトフライに打ち取って無失点に抑え、プロ野球新記録となる40試合連続無失点を達成しました。
試合後、石井投手は「きょうも無失点に抑えることができてよかった。打球が頭に当たった試合は2球で降板したので、そのあとに抑えてくれたピッチャーのおかげで記録が続いたと思っている。リード面で助けてくれるキャッチャーや野手にも感謝したい。今後も100%の準備をして、マウンドに上がりたい」と話していました。
石井大智 史上初めて高等専門学校卒業しプロ野球に

阪神の石井大智投手は、秋田県出身の28歳。
秋田工業高等専門学校を卒業後、藤川球児監督も所属していた独立リーグの高知ファイティングドッグスで3年間プレーし、2020年にドラフト8位で入団しました。
高等専門学校を卒業してプロ野球に入ったのは、石井投手が史上初めてです。
持ち味は平均球速およそ150キロの伸びのあるストレートと、切れ味鋭いフォークボールです。
特にフォークボールで空振りを奪う率は40%近くとリーグ屈指です。
今シーズンは、16日までにリリーフとして42試合に登板してわずか1失点、防御率0.21と際立った安定感を見せています。
鉄壁を誇る阪神のリリーフ陣の中で主に終盤の8回や9回を任されていて、藤川球児監督も「勝負どころで強さを見せてくれている。ハートの問題というか、すばらしいものがある」と大きな信頼を寄せるピッチャーです。