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520人が犠牲になった日航ジャンボ機の墜落事故から12日で40年になるのを前に、墜落現場となった群馬県上野村で遺族などが川に灯籠を流し、亡くなった人たちを追悼する催しが行われました。

1985年の8月12日に、日本航空のジャンボ機が群馬県上野村の山中に墜落した事故では、単独の航空機事故としては最も多い520人が犠牲になりました。

墜落現場のふもとを流れる神流川では、毎年、事故があった日の前日の夜に灯籠流しが行われていて、40年となることしも、多くの遺族や地元の人たちが集まりました。

遺族たちは「空の安全を願う」とか「あなたのそばに来られました」などとメッセージを書いた、大小さまざまな灯籠を川に浮かべていきました。

灯籠の明かりに包まれる中、参加した人たちは静かに手を合わせたり、空に向かってシャボン玉を飛ばしたりして、事故で亡くなった人たちを悼んでいました。

12日、遺族たちは朝から墜落現場の「御巣鷹の尾根」を目指して慰霊の登山をするほか、夕方には、ふもとで行われる追悼慰霊式に参列する予定です。

父親を事故で亡くした遺族は

事故で父親の小澤孝之さん(当時29)を亡くした兵庫県芦屋市に住む小澤秀明さん(39)は「当時、母のお腹の中にいた私が40歳になるので、時がたったと感じます。あした、父に会いに行って娘の成長を伝えたいです」と話していました。

また、父親の若本昭司さん(当時50)を亡くした、神奈川県大和市の若本千穂さん(60)は「父は50歳で亡くなり、私は今60歳になったので父が経験していない10年を生きています。父が、この10年をどう見ているか聞きたいです。きょうは灯籠に空の安全などの思いを乗せて父に届けたい」と話していました。

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