自民党総裁選挙は、告示を22日に控え、小泉農林水産大臣が立候補を正式に表明しました。立候補を予定するほかの4人は、支持獲得に向けた活動を展開しました。
自民党総裁選挙は22日に告示されます。
20日は、小泉農林水産大臣は「国民の求める安心と安全を実現する政党に自民党を立て直すため、先頭に立つ決意で総裁選挙に挑戦する」と述べ、立候補を正式に表明しました。
そして、物価高に対応するための経済対策を検討し、裏付けとなる今年度の補正予算案を秋の臨時国会に提出する考えを示しました。
また、ガソリン税の暫定税率を速やかに廃止し、物価や賃金の上昇に合わせて所得税の基礎控除などを調整して「年収の壁」を引き上げる仕組みを検討することなどを説明しました。
野党との関係では、政策協議を幅広く呼びかけるとともに、連立政権の枠組み拡大も検討していく考えを示しました。
一方、ほかの4人は支持獲得に向けた活動を展開しました。
◇小林元経済安全保障担当大臣は「スマート農業」を実施する千葉県の現場を視察し、「担い手をしっかりと確保していくため農家の所得を上げていく必要がある」と述べました。
◇高市前経済安全保障担当大臣は、地元の奈良の県連の青年局メンバーから激励を受け、「みなさんが助けてくれなければ国会議員を続けることはできない」などと応じていました。
◇林官房長官は、コンテンツ産業の現状を把握するため、大手音楽会社などを視察し、「政策論議をすることで『自民党もまだまだやれる』というものを国民に見てもらう機会にしたい」と述べました。
◇茂木前幹事長は、埼玉県川口市で無免許の外国人によるひき逃げ事件で亡くなった少年の遺族らと意見を交わし「違法外国人ゼロを目指し、2度とこういうことが起こらない日本にしていかなくてはならない」と述べました。
5人は21日も視察や党員との対話、メディアへの出演などを行うことにしています。