「STARTO ENTERTAINMENT」のアイドルグループなどのライブ配信をかたる偽サイトが相次いでいる問題で、国内の複数の人気アーティストでも同様の偽サイトが作られていることが分かりました。セキュリティー会社の調査ではあわせておよそ30の偽サイトが確認され、いずれもクレジットカード情報をだまし取る手口とみて、注意を呼びかけています。
STARTO社は13日、所属するグループのなりすましアカウントの問題について、海外のバングラデシュから投稿が行われ、ライブ配信をかたってクレジットカード情報を入力させる偽サイトに誘導していることを確認したと発表しました。
こうしたライブ配信をかたる手口の偽サイトをセキュリティー会社が調べたところ、ほかにも「Mrs. GREEN APPLE」など、国内の複数の人気アーティストをかたったものが確認されたということです。
偽サイトは、STARTO社に所属するグループのものも含めて少なくともおよそ30にのぼり、解析した結果、いずれも同じ偽サイトの作成キットを使って作られたとみられるということです。
セキュリティー会社「トレンドマイクロ」の詐欺対策チーフアナリスト、本野賢一郎さんは「本当に配信が見られるのか試してみようと軽い気持ちで入力すると、カード情報が流出してほかの犯罪に巻き込まれる可能性がある」と話し、公式サイトの情報を必ず確認するように注意を呼びかけています。