ウクライナ情勢

ロシアがウクライナ東部で領土の割譲を求めていると伝えられる中、ウクライナ軍は、東部ドネツク州で3つの集落を奪還したと発表しました。ウクライナのゼレンスキー大統領は、領土の割譲に応じない姿勢を重ねて強調しました。

ウクライナ情勢をめぐって、ロシアはウクライナ東部のドネツク州とルハンシク州の割譲などを求めていると伝えられていて、このうちドネツク州はロシア軍が7割以上を支配しているとされています。

ウクライナ軍のシルスキー総司令官は、24日、自身のSNSでドネツク州の要衝 ポクロウシク方面の指揮所を訪れたことを明らかにしたうえで、「状況は厳しいが、防衛線を維持しなければならない」と投稿し、ロシア軍から3つの集落を奪還したと発表しました。

また、アメリカのシンクタンク 戦争研究所が25日に発表した分析によりますと、ロシア軍の歩兵部隊などによる進軍が続いているとされたドネツク州のドブロピリャの周辺では、ウクライナ軍がロシア軍の侵入を防ごうとしているということです。

領土の問題をめぐって、ウクライナのゼレンスキー大統領は、25日、地元メディアの取材に対して「ロシアがこれ以上、ウクライナの領土を占領しないつもりだと言っているようだが、これは譲歩ではない」と述べ、領土の割譲に応じない姿勢を重ねて強調しました。