来年のミラノ・コルティナオリンピックのカーリングの世界最終予選が、ことし12月に行われるのを前に、男女の日本代表を決める決定戦が11日から始まりました。女子はオリンピック3大会連続出場を目指すロコ・ソラーレが予選リーグで2連勝し、好スタートをきりました。
来年2月のミラノ・コルティナオリンピックのカーリングで、日本は男女ともに出場枠を獲得できておらず、残る2つの枠をかけてことし12月にカナダで行われる世界最終予選に臨みます。
最終予選に出場する日本代表チームを決める決定戦は11日から北海道稚内市で始まり、女子は日本選手権で去年優勝したSC軽井沢クラブと、ことし優勝したフォルティウス、そして、ことし3位に入り日本のチームで世界ランキングが最上位のロコ・ソラーレの三つどもえの戦いです。
予選リーグの第1試合は4年前、北京オリンピックの代表決定戦で争ったロコ・ソラーレとフォルティウスの対戦で、序盤から両チームが点を取り合う緊迫した展開になりました。
7対7の同点で延長の第11エンドに入ると、不利な先攻のフォルティウスは、スチールをねらってハウスと呼ばれる円の中心に効果的にストーンを配置し、司令塔のスキップ・吉村紗也香選手がラストショットで中心に寄せてプレッシャーをかけました。
対する後攻、ロコ・ソラーレはスキップ・藤澤五月選手が最後の1投でハウスの中の相手のストーン2つを一気にはじくダブルテイクアウトを決めて2点を奪い、9対7で勝ちました。
ロコ・ソラーレは直後のSC軽井沢クラブとの対戦でも5エンド連続で得点を奪うなど圧倒し、13対4で勝って開幕2連勝としました。
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女子の大会1日目の結果は
女子の予選リーグの第3試合は、SC軽井沢クラブが3つのエンドで複数得点を奪うなど効果的に得点し、フォルティウスに8対6で勝ちました。
この結果、大会1日目を終えて、女子は、ロコ・ソラーレが2勝、SC軽井沢クラブが1勝1敗、そしてフォルティウスが2敗となりました。
女子は12日も予選リーグが行われ、上位2チームが決定戦に進みます。
ロコ・ソラーレ 藤澤五月「気持ちの入ったいい試合だった」
ロコ・ソラーレのスキップ、藤澤五月選手は1試合目のフォルティウス戦のあと「緊張した。第1、第2エンドは苦しい展開で氷の状態を読めていなかったが、中盤以降はショットをつなぐことができてよかった。接戦になったが、どちらかが悪かったというよりも、お互いによかったからこその延長戦だったと思う」と安心した表情で話しました。
延長の第11エンドの最後のショットで試合を決めるダブルテイクアウトを決めた場面については「時間が少しあったので、しっかり集中して、“決まる”というイメージがしっかりできてから投げた。世界ランキング1位のカナダのチームの選手になりきって投げました」と笑顔で振り返っていました。
そのうえでフォルティウスのスキップ、吉村紗也香選手について触れ「最後のショットも簡単ではなかったと思う。緊張やプレッシャーがあったと思うが、その中でもお互いに決めきったので、勝ち負けはついたが、お互いにすごく気持ちの入ったいい試合だった」と相手チームをたたえていました。
そして、「緊張したが、“これがカーリングだな”と思いながらプレーした。この大会に出られないよいチームがたくさんある中で、こうしてオリンピックへの道をかけた試合に出られることは本当にありがたいので、感謝の気持ちを持ち、緊張感を楽しみつつ、大勢の方が見てくれることに見あった試合をしたい」と今後への意気込みを話しました。
そして大勝した2試合目のあとには「チャンスでしっかりと2点をとって相手にプレッシャーをかけられたので、理想の展開に持ち込めた。スイーパーは連戦で疲れもあったと思うが、それを見せずに1エンド目からショットを伸ばすスイープをしてくれて、チャンスをモノにできた。2連勝ではあるが、それぞれのチームに1勝しただけなので、しっかり休んで、またリフレッシュして臨む」と次の試合に向けて気を引き締めていました。
フォルティウス 吉村紗也香「次に向けて気持ちを切り替えたい」
フォルティウスのスキップ、吉村紗也香選手は予選リーグのロコ・ソラーレとの試合を終えたあと「最後はエキストラエンドで負けてしまったが、氷の状態などのたくさんの情報を得ることができたので、しっかりと情報を整理しながら、次に向けて気持ちを切り替えていきたい」と淡々と話していました。
そして、延長の第11エンドの両チームのスキップによる最後の1投の局面については「全員が集中して、最後にパーフェクトな位置まで持っていってくれた。最後に相手にすばらしいショットを決められたが、あの状況でベストのところまで持って行けたと思う。終盤でもう少し組み立てを工夫できたところはあったので、振り返りながら修正したい」と話していました。
そのうえで「強い2チームが相手で、そう簡単に勝てる相手ではないので、この結果をきちんと受け入れながら前に進む。次に向けて情報を共有し精度高めて自分たちのつくりたいゲームをつくっていく」と話していました。
SC軽井沢クラブ 上野美優「次につながる収穫はあった」
女子のSC軽井沢クラブのスキップ、上野美優選手は「序盤はイメージに近いところに投げられていたが、それ以降は自分たちにミスがあったり、相手がより優位な位置にストーンを置いていたりして苦しい展開になった」と振り返りました。
そのうえで「後半は4連続でスチールをされたが、次の試合も見据えて氷の読みをみんなで丁寧にやりショットも後半はいいところに投げられるようになったので、次につながる収穫はあったと思う」と前を向きました。
大差で負けている状況でも笑顔を絶やさなかったことについては「この舞台に限られたチームしか出られない中で、私たちはとても幸せだなと感じているので、この幸せな舞台を自分のネガティブな感情や、うまくいかない不安でかき消したくない。笑顔でいることを意識しながらカーリングをすることに集中しています」と笑顔で話していました。
カーリング男子 SC軽井沢クラブが2連勝 代表に王手
男子は、日本選手権で去年優勝したコンサドーレと、ことし優勝したSC軽井沢クラブが対戦し先に3勝したチームが代表に決まります。
11日の第1戦ではSC軽井沢クラブが5対4で迎えた第8エンドに不利な先攻にもかかわらず、積極的に攻めて1点をスチールしてリードを広げました。
続く第9エンドにコンサドーレに2点を奪われて同点とされましたが、最終の第10エンドに1点を勝ち越し、SC軽井沢クラブが7対6で競り勝ちました。
第2戦でもSC軽井沢クラブは、第3エンドに3点をスチールしたほか、第5エンドにも3点を奪って試合を優位に進め、9対3で勝ちました。
SC軽井沢クラブは、2連勝で代表に王手をかけて、12日午前8時から行われる第3戦に臨みます。
SC軽井沢クラブ 山口剛史「もっと精度上げないと」
男子のSC軽井沢クラブのスキップ、山口剛史選手は「2連勝はしたが、もっと精度を上げないといけない。2試合目だったのに、氷の状態を読めていなくてミスショットが目立ったので、修正していきたい。試合の中で苦しい局面は何度かあるが、それを乗り切る力をしっかりつけてきたので、そこはよかった」と淡々と話しました。
そのうえで、12日の第3戦で勝つと代表に決まることについては、「あす勝つと決まるという部分はあるが、一戦一戦、結果ではなく、自分たちがやるべきことを積み重ねていきたい」と表情を変えずに話していました。
コンサドーレ 阿部晋也「もう一度立て直したい」
コンサドーレのスキップ、阿部晋也選手は、2試合目に敗れたことについて、「序盤で自分たちのミスから3点をスチールされたのがすべてだった。コミュニケーションのミスでショットがうまくいかなかったが、あそこで1点を返せていれば、ゲームはまだまだわからなかった」と悔やみました。
相手に王手をかけられたことについては、「どちらにしても3勝はしないといけないので、あすからは、毎日が決勝戦だと思い、より集中してやっていく。あすの試合で、もう一度立て直したい」と話していました。