アメリカのトランプ大統領は、ウクライナ情勢をめぐり今後2週間で状況を見極める考えを示したうえで、ロシアに対し制裁などの措置に踏み切る可能性に再び言及しました。ウクライナとの首脳会談に応じるよう圧力を強めるねらいがあるものとみられます。

トランプ大統領は、ロシアとウクライナの首脳会談に向けて調整を始めたとしていますが、ロシア側は「議題の準備が全く整っていない」とするなど、調整は難航しているとみられます。

こうした中、トランプ大統領は22日、記者団に対し「この戦争に関するあらゆることに不満だ」と、現状へのいらだちをあらわにしました。

そして「今後2週間でどの方向に向かうのかわかると思う」と述べて、2週間をめどに状況を見極める考えを強調しました。

そのうえでその後の対応について「とても重要な決断になる。大規模な制裁か関税か、その両方かもしれない」と述べ、ロシアに対し制裁や関税などの措置に踏み切る可能性に再び言及しました。

トランプ大統領は前日21日には、SNSに「侵略国を攻撃せずに戦争に勝つのは非常に難しい」と投稿し、アメリカメディアはウクライナによるロシア領内への攻撃の支持を示唆したなどと伝えています。

トランプ大統領としてはウクライナとの首脳会談に応じるようロシアへの圧力を強めるねらいがあるものとみられます。