東京電力福島第一原子力発電所で、2号機から試験的に取り出された2つの核燃料デブリについて、日本原子力研究開発機構が2つ目の分析結果を公表し、想定より砕きやすくなっていることなど、1つ目と同じような性質があったと明らかにしました。

福島第一原発の事故で、1号機から3号機には溶け落ちた核燃料や構造物などが混ざり合った核燃料デブリがあわせて880トンあると推計され、東京電力はこのうち2号機で、去年とことしの2回にわたり試験的に核燃料デブリを取り出しました。

原子力機構が、このうちことし採取した0.2グラムの核燃料デブリを分析したところ、核燃料やそれを覆う管に由来するウランやジルコニウムのほか、制御棒などの構造物の材料とみられる金属が検出され、内部構造は隙間が多く人力でも砕ける状態だったということです。

こうした性質などについては、去年採取した0.7グラムの核燃料デブリと同じような結果だとしています。

一方、去年の核燃料デブリで検出された、原子炉を支えるコンクリートの成分とみられるケイ素やカルシウムなどは検出されませんでした。

今回分析した核燃料デブリは去年のものよりもより原子炉の中心部に近い場所から採取されたということで、原子力機構は今後、さらに詳しい分析を進めることにしています。

東京電力福島第一廃炉推進カンパニーの小野明代表は、記者会見で「サンプルとしてはまだまだ足りないが、分析から得られるデータなどを取り出しに向けた工法の検討にいかしたい」と話していました。