北海道の知床半島にある斜里町の羅臼岳で男性がヒグマに襲われた影響で閉鎖されていた観光名所の「知床五湖」は、17日から一部で利用が再開されました。

今月14日に羅臼岳で20代の登山者の男性がヒグマに襲われたことを受けて、世界自然遺産・知床を代表する観光名所の「知床五湖」は閉鎖されていました。

環境省は17日午前8時から湖の散策路のうち、「高架木道」の利用を再開しました。

この木道は地上から2メートル以上の高さにあるほか、脇には電気柵が張り巡らされていて、安全に散策することができるとしています。

17日朝はオープンと同時に観光客が訪れていて、多くの人がクマよけの鈴や撃退用のスプレーを備えながら景色を眺めたり、写真を撮ったりして雄大な自然を楽しんでいました。

兵庫県から訪れた60代の男性は「ニュースをみて、対策なしでは行けないと思い、クマ鈴を買ってきました。この場所は安全対策がとられているということで景色を見られてよかったです」と話していました。

また、宇都宮市から訪れた60代の男性は「動物を見つけてもむやみに近づかないよう心がけたいです」と話していました。

一方、知床五湖の散策路のうち、地上の遊歩道については、利用の中止が続くということです。