国内最大級の規模と推定される竜巻が発生した静岡県では、気象台の調査で新たに竜巻とみられる突風が確認されています。県内では11日夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定になる見込みで、竜巻などの激しい突風に注意が必要です。

今月5日、静岡県では台風15号の影響で突風が相次いで発生し、気象台は牧之原市から吉田町にかけて確認された突風は竜巻で、国内最大級の規模だったと推定しているほか、掛川市に加えて、新たに焼津市と伊東市でも竜巻の可能性が高いとしています。

突風の調査は、菊川市と御前崎市でも行われています。

被害も広い範囲におよび、10日午後2時時点の県のまとめによりますと、吉田町で、竜巻で横転した車に乗っていた男性1人が死亡したほか、けが人は83人に上り、このうち重傷者は牧之原市と吉田町でいずれも4人のあわせて8人となっています。

住宅の被害は台風による浸水被害も含めあわせて1889棟に上っていて、牧之原市では特に被害が大きく、全壊が1棟、半壊が149棟、一部損壊が960棟などとなっています。

静岡県は前線の影響で11日夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定になる見込みで、雷を伴って激しい雨が降るおそれがあり、竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。