石破総理大臣の後任を選ぶ総裁選挙について、自民党は党員投票も行う形にして、国会議員の投票は10月4日に行う方向で調整を進めています。茂木前幹事長が立候補の意向を表明したのに続いて、林官房長官もこれまでに立候補の意向を固めました。
自民党は9日に総裁選挙の日程や形式を決めることにしていて、9月22日に告示し、国会議員の投票は10月4日に行う方向で調整を進めています。
また、党の再生に向けて党員の声を聴くべきだという声を踏まえ、全国の党員・党友の投票も行う、いわゆる「フルスペック型」となる見通しです。
有力議員の動き
こうした中、去年の総裁選挙に立候補した茂木前幹事長は8日、自民党は、結党以来最大の危機にあるとして、「私のすべてをこの国にささげたい」と述べ、立候補する意向を表明しました。
20人の推薦人は確保できるとしていて、10日にも記者会見し、訴える政策などを説明することにしています。
林官房長官もこれまでに立候補の意向を固めました。
8日は旧岸田派を率いていた岸田前総理大臣に支援を求め、夜には宮沢税制調査会長をはじめ、去年の総裁選挙でみずからを支援した議員と党内情勢をめぐり意見を交わしました。
さらに、去年決選投票に進んだ高市・前経済安全保障担当大臣の推薦人だった中曽根・元外務大臣と古屋・元国家公安委員長は、今後の対応を協議しました。
小泉農林水産大臣は「党の一致結束に対して自分が何ができるのかを考えて今後、判断したい」と述べました。
小林鷹之・元経済安全保障担当大臣はみずからに近い議員と会合を開き、その後「仲間と相談するとともに熟考したい」と述べました。
高市氏、小泉氏、小林氏はそれぞれ去年みずからを支援した議員らと協議しながら、立候補に向けた検討を進めていくものとみられます。
このほか、8日は加藤財務大臣が「私自身、どう対応するかということも熟慮していきたい」と述べました。