レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者がイスラエル軍の空爆で殺害されてから1年となり、現地では大規模な追悼集会が開かれました。組織の弱体化が指摘されるなか、現在の最高指導者はイスラエルへの抵抗を続ける姿勢を改めて内外に示しました。

去年9月27日、イスラエル軍は、レバノンの首都ベイルート郊外のヒズボラの本部を空爆し、長年、最高指導者としてヒズボラを率いたナスララ師を殺害しました。

殺害から1年となった27日、ベイルート郊外などでは、ヒズボラによる大規模な追悼集会が開かれ、現在の最高指導者カセム師はテレビ演説で「われわれは立て直しを進め、イスラエルからレバノンを防衛する準備ができている」と述べて、イスラエルへの抵抗を続ける姿勢を改めて内外に示しました。

イスラエルとの間では去年11月に停戦が発効していますが、イスラエル軍はレバノン南部に駐留し続け、空爆も繰り返しています。

こうしたなかヒズボラは後ろ盾となってきたイランがイスラエルなどの攻撃で大きな打撃を受けたことなどのあおりも受けて組織の弱体化が指摘されています。

イスラエルとの対立を避けたいレバノン政府はヒズボラなどの武装解除を進める構えですが、カセム師は演説でこれを拒否していて、レバノンは依然として不安定な状況が続いています。