鹿児島 悪石島と小宝島から島外への避難者 全員が帰島へ

鹿児島県

トカラ列島近海で続く地震の影響で鹿児島県の悪石島と小宝島から島外へ避難している人たちは、比較的大きな揺れが少なくなってきていることから、順次帰島しています。1日夜遅くには5人を乗せたフェリーが鹿児島港を出発し、事実上、避難していた全員が島に戻ることになりました。

トカラ列島の悪石島や小宝島の付近ではことし6月21日から地震活動が活発になり、7月3日には悪石島で震度6弱の激しい揺れを観測したことから、希望した一部の住民が島外に避難していました。

十島村では「震度4以上の地震が5日以上発生しない」ことを住民が島に戻る目安にしていて、7月17日以降は震度4以上の揺れを観測する地震が発生していないことから、順次帰島が続けられていました。

そして、1日午後11時ごろには、悪石島と小宝島から鹿児島市に避難していた住民5人を乗せたフェリーが島に向けて出発しました。

フェリーは2日午前9時すぎに悪石島に、午前11時前に小宝島に到着する予定で、これで、自身の都合で鹿児島市内に残る1人を除き、避難していた住民の全員が島に戻ることになりました。

十島村は、住民が島に戻ったあとも生活再建や仕事の継続のための支援などに政府と協力して取り組んでいくとしています。