びわ湖で新発見「鬼の金棒」のようなこの貝が… 2025年8月16日 17時08分 滋賀県 滋賀県のびわ湖の生物多様性を物語る巻き貝「カワニナ」について、東京大学の研究者が生息地を調査したところ、ほかの生息地から隔絶された湖の底にある山の上に、これまでと特徴の異なるカワニナが生息していることが新たに分かりました。 調査した研究者は「過酷な環境で暮らすためにゴツゴツした貝殻を持つなど独自の進化を遂げた可能性がある」としています。 びわ湖の多様性を物語る新発見 びわ湖のみに生息するカワニナの仲間たち 滋賀県立琵琶湖博物館などによりますと、びわ湖にはここにしか生息していない17種の小さな巻き貝の「カワニナ」が確認されていて、びわ湖の生物多様性を物語る生き物として知られています。 カワニナの調査(2025年7月実施) 東京大学の澤田直人特任研究員(29)は、びわ湖でカワニナの新たな生息地を見つけようと、地元の漁業者の協力を得て船での調査を行いました。 澤田さんが着目したのは、びわ湖の沖合5キロ付近の湖の底にある「湖底の山」です。 画像中央付近の「沖の白石」周辺の水中に湖底の山がある カワニナは通常、湖の浅瀬から水深30メートル付近にかけて生息しているため、水深が60メートルほどある沖合には生息できないと考えられてきました。しかし、「湖底の山」は高さが40メートルほどあり、山の頂上は水深20メートル付近に位置しています。 澤田さんはこの頂上付近の水深であれば、カワニナが生息可能であると考え、地元の漁業者の協力を得てエビを取るための伝統的な漁具をしかけたのです。 引き上げた漁具の中を確認する澤田さん その結果、漁具の中からエビに混じってカワニナが見つかりました。 貝殻の形や遺伝情報を解析した結果、びわ湖のほかのカワニナとは特徴が異なることが確認されたということです。 「鬼の金棒」のようなカワニナ このカワニナは貝殻の表面に突起があり、昔話などに出てくる「鬼の金棒」のような特徴的な形をしています。…