
夏の全国高校野球は大会2日目、6日から4試合での「2部制」が始まります。
1回戦4試合の見どころです。
第1試合

第1試合は2年連続7回目の出場の鳥取城北高校と2年ぶり31回目の出場の宮城の仙台育英高校が対戦します。
鳥取城北は地方大会の決勝で13点を奪った強力な打線が持ち味。地方大会の打率3割8分9厘の1番バッター・谷口翔莉選手や打率4割を超えた3番の高垣颯斗選手がチームを引っ張ります。
仙台育英はエースで左腕の吉川陽大投手に注目です。最速147キロの球威のあるストレートにキレのある変化球を交えるピッチングで、地方大会では4試合で20イニングを投げて失点「2」と安定していました。
吉川投手の投球が勝利のカギを握ることになりそうです。
第2試合

第2試合は8年ぶり11回目の出場の島根の開星高校と2年連続7回目の出場の宮崎商業が対戦します。
開星はチーム打率が4割3分と出場校の中でトップ。ウエイトトレーニングで鍛え上げた力強いバッターを多くそろえます。3番の持田聖純選手は地方大会で打率6割3分2厘、ホームランを2本マークしました。
宮崎商業は伝統の堅い守りが持ち味のチームです。接戦を想定したノックを繰り返し地方大会では5試合のうち、4試合を1点差で勝ち上がりました。キャッチャーでキャプテンの水谷友哉選手がチームをけん引します。
第3試合

第3試合は2年連続8回目の出場の秋田の金足農業と2年ぶり11回目の出場の沖縄尚学高校が対戦します。
金足農業は去年もエースとして甲子園を経験した吉田大輝投手がチームの中心です。
最速146キロのストレートに多彩な変化球を交え、地方大会では5試合で34イニングを投げて失点は「3」と安定していました。
チームには吉田投手をはじめ、2018年に準優勝した当時のメンバーの弟が複数いて、再びの“金農旋風”を目指します。
沖縄尚学は2年生エースの左腕、末吉良丞投手に注目です。最速150キロのストレートとスライダーが持ち味で、地方大会では4試合で29イニングを投げ、失点がわずかに「1」でした。両チームのエースどうしの投げ合いになりそうです。
第4試合

第4試合は3年ぶり15回目の出場の徳島の鳴門高校と3年ぶり30回目の出場の奈良の天理高校が対戦します。
鳴門は地方大会で打率4割を超えている4番・稲山壮真選手と打率5割をマークし甲子園では背番号「1」を背負う5番の橋本朋來選手に注目。2人の前にランナーを置くことができるかが得点のカギになりそうです。
天理は、地方大会5試合で4本のホームランを打った冨田祥太郎選手と打率5割5分6厘をマークした伊藤達也選手の1・2番コンビが打線の軸です。2人が出塁できるかどうかがポイントになりそうです。