右肩を痛めて開幕からけが人リストに入っていた大リーグ、レッドソックスの吉田正尚選手が9日、ロッキーズ戦で今シーズン初出場し、タイムリーを含む3安打1打点の活躍でチームの勝利に貢献しました。 吉田選手は今シーズン、チームの方針で外野手として起用される予定でしたが、オフに受けた右肩の手術の影響で送球に不安があるとして開幕からけが人リストに入っていました。 調整を続けてきた結果、9日、戦列に復帰し、本拠地ボストンで行われたロッキーズ戦に6番・指名打者で先発出場しました。 吉田選手は2回の第1打席で、高めのストレートをライナーでセンター前に運び、今シーズンの初ヒットをマークしました。 1対0で迎えた4回の第2打席ではランナー三塁の場面でライト前へのタイムリーを打って今シーズンの初打点をあげました。 6回の第3打席はセカンドゴロに倒れましたが、先頭バッターで迎えた8回の第4打席では変化球をうまくライト線に運び、ワンバウンドでスタンドに入るエンタイトルツーベースヒットとして、復帰初戦から4打数3安打1打点の活躍を見せました。 レッドソックスは10対2で勝って連勝を「6」に伸ばしました。 “いいスタートを切れた” 吉田選手は2024年9月以来の出場を振り返り、「いろいろここまで長かったが、第1打席ではしっかりと狙ったカウントでストレートを弾き返せた。いいスタートを切れた」と自身の開幕となった試合での初ヒットを喜んでいました。 また、ランナー三塁で迎えた第2打席で打った前進守備の間を抜けるタイムリーヒットについては「内容に関しては自分が求めているところではないが、結果としてうまく抜けてよかった。もう少し角度をつけて長打を打っていかないといけない。これからの自分の成長を考えるとまだ少し足りない」と初打点にも打席の内容に反省を忘れませんでした。 アメリカンリーグ東部地区は首位のブルージェイズから4位のレッドソックスまでのゲーム差が「5.5」と混戦で、レッドソックスは10日から、直接順位に関わる3位のレイズとの4連戦を戦います。 吉田選手は、「この地区は同地区対決で勝っていかないとどうにもならないので、あすからの4試合がすごく大事になってくる。チームは勢いがあると思うので、この流れでいければいい」と今後の戦いを見据えていました。