
証券口座の乗っ取りによる不正な株式売買で生じた被害について証券大手の野村ホールディングスは、補償にかかる費用として66億円を計上したと明らかにしました。
証券口座のサイトにログインするためのIDやパスワードなどの情報が盗まれ不正な取り引きが行われる被害の補償について、店舗で営業する証券大手5社は、顧客に明確な過失がない場合、勝手に売られた株式を買い戻すなど口座を元の状態に戻す措置をとることにしています。
このうち野村証券を傘下に置く野村ホールディングスは、こうした対応の費用として66億円を計上したことを、29日に発表した第1四半期の決算で明らかにしました。
また、不正ログインの対策強化のため、パスワードの代わりに生体認証を取り入れるなど、新たな対策をことし秋をめどに導入する方針です。
森内博之CFOは会見で「被害にあわれたほぼすべてのお客様と直接のコミュニケーションがとれている。お客様に寄り添って対応を進めていきたい」と述べました。
また、原則被害額の50%を金銭で補償するとしている楽天証券も費用としておよそ10億円を計上したほか、SBIホールディングスはおよそ80億円を計上する見込みだとしています。