
西日本中心に大気不安定に 土砂災害などに警戒 熱中症対策も
前線などの影響で10日は関東甲信を中心に「記録的短時間大雨情報」が相次いで発表されるなど局地的な大雨となりました。
11日は西日本を中心に大気の不安定な状態が続く見込みで、土砂災害や低い土地の浸水に警戒が必要です。
気象庁によりますと、10日は南下した前線に向かって暖かく湿った空気が流れこんだ影響で関東甲信を中心に局地的な大雨となりました。
「記録的短時間大雨情報」があわせて31回、発表され、道路冠水や浸水の被害がでました。
前線が南下したため、関東には冷たい空気が流れ込み11日の日中は気温が上がらない見通しです。
一方、高気圧の縁をまわるように湿った空気が流れ込んでいるため九州南部を中心に雨雲が発達しています。
午前5時までの1時間に、▽宮崎県延岡市北方で19ミリ、▽鹿児島県種子島で8.5ミリの雨を観測しています。
西日本や南西諸島、それに東海地方では大気の不安定な状態は続き、激しい雨や非常に激しい雨が降るおそれがあります。
12日朝までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで、九州南部で180ミリ、奄美地方で120ミリ、東海地方で120ミリなどと予想されています。
気象庁は、低い土地の浸水や土砂災害、川の増水に警戒するとともに落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに注意するよう呼びかけています。
また、西日本を中心に気温が上がり、熱中症の危険性が極めて高くなるとして、▽福岡県、▽和歌山県、▽石川県に「熱中症警戒アラート」が発表されています。
熱中症への対策を続けてください。