花火大会で台船炎上 初期に打ち上げ中止操作行うも停止せず
4日夜、横浜市で開かれた花火大会で海の上で花火を打ち上げるための台船が炎上した火災で、コンピューター制御していた花火の打ち上げを火災の初期段階で中止する操作を行ったものの、停止しなかったことが市への取材で分かりました。警察や海上保安部などが詳しい状況や原因を調べています。
4日午後8時前、横浜市のみなとみらい地区で開かれた花火大会「みなとみらいスマートフェスティバル2025」の会場で、海の上で花火を打ち上げるための台船で火災が起きて、5人の作業員が海に飛び込み、全員が救助されましたが、1人が軽いけがをしました。
花火大会では8隻の台船が使われ、このうち2隻が炎上しました。
5日午前、NHKのカメラから撮影された映像では台船のデッキ部分に花火の打ち上げに使われたとみられる筒などが散乱した様子が確認できます。
海上保安部によりますと、発生からおよそ16時間がたった現在も鎮火は確認できていないということです。
横浜市によりますと、花火は音楽にあわせて打ち上げる演出で、打ち上げのタイミングなどはコンピューターのプログラミングで制御する仕組みでしたが、火災の発生から1分ほどの初期段階で打ち上げを中止する操作を行ったものの、炎上した台船では停止しなかったということです。
主催者は「台船の花火の制御ができなくなった」と説明しているということで、警察や海上保安部などが詳しい状況や原因を調べています。