相模原市にある金属買い取り業者の工場の責任者ら2人が、盗品の可能性があると知りながら電線ケーブルをおよそ60万円で買い取ったとして、警察に逮捕されました。調べに対し、いずれも容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、金属の買い取りなどを行う「ナンセイスチール」の相模原工場の工場長で中国籍のソン・イー容疑者(46)ら2人です。
警察によりますと2人は去年7月、盗品の可能性があると知りながら電線ケーブル6本、重さおよそ800キロを60万円余りで買い取った疑いが持たれています。
この電線ケーブルを神奈川県平塚市にある下水処理施設から盗んだとしてカンボジア人などのグループが逮捕・起訴されていて、その後の捜査で、盗んだ直後に工場に持ち込んだ疑いがあることが分かったということです。
調べに対して2人はいずれも容疑を否認し、このうち工場長は「その時間には出勤していないから関わっていない」と供述しているということです。
警察は、この工場でほかにも盗品とみられる電線ケーブルなどを買い取っていた疑いがあるとみて、経営の実態を詳しく調べることにしています。
会社「事実関係を確認中」
会社のホームページなどによりますと「ナンセイスチール」は、千葉県船橋市に本社があり、千葉県や神奈川県などを中心に各地に合わせて21の工場やヤードがあるということです。
NHKの取材に対し「ナンセイスチール」は「警察から説明を受けていないので、弁護士と相談して事実関係を確認中です」とコメントしています。