玄海原発の3つの光 福岡県が九電に要請 “速やかな公表を” | NHK

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佐賀県にある玄海原子力発電所で、ドローンとみられる3つの光が確認されたことを受けて、隣接する福岡県は九州電力に対し、より一層、安全対策の徹底に努めるとともに事実関係が確認され次第、速やかに公表するよう要請しました。

佐賀県玄海町にある玄海原発では今月26日、敷地内でドローンとみられる3つの光が確認され、九州電力が運転に影響を及ぼすおそれがある核物質防護に関する情報として原子力規制庁に通報しました。

これを受けて、福岡県の生嶋亮介副知事は29日、福岡市にある九州電力本店を訪れて、要請を行いました。

要請は、非公開で行われましたが、この中で県は、今後とも速やかな情報提供を行うことや関係機関と連携を強化して安全対策をより一層確実なものとすること、それに事実関係が確認され次第、速やかに公表するよう求めたということです。

要請のあと、生嶋副知事は記者団に対し「県民に安心感が生まれるよう、事実関係が分かり次第速やかな公表をお願いしたい」と述べました。

九州電力の下田政彦立地コミュニケーション本部長は「県民の皆様に安心していただけるよう適宜情報提供させていただく。関係機関と連携し、緊張感を持って引き続き適切に対応を継続していく」と述べました。

約2時間 敷地上空を飛行していた可能性

玄海町によりますと、28日、九州電力の担当者から当時の状況についての説明があったということで、それによりますと、ドローンとみられる光は、午後9時ごろに原発の正門にいた警備員4人が確認したのをはじめ、そのおよそ30分後には常駐する警察官も確認したということです。

その際、光とともに、モーターのような音も聞こえたということです。

3つの光は、その後、午後10時53分に原発の南側にあるダム付近で確認されたのを最後に見えなくなったということで、光が飛行していた時間は、およそ2時間にわたった可能性があるとしています。

玄海町防災安全課の日高大助課長は「上空からの侵入を防げず、今後も心配だ。誰がどういう意図をもって飛行させたのか、解明してほしい」と話していました。

九州電力によりますと、今回、原発の設備や安全性に影響はなかったということですが、ドローンを原発の上空で飛行させることは法律で原則として禁止されており、警察などは、光はドローンだったのか特定を進めるなど、当時の状況を詳しく調べています。

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