
広島市で行われている全国高校総体=インターハイの陸上男子100メートル決勝で、石川県の高校2年生、清水空跳(そらと)選手が10秒00のタイムで優勝しました。12年前の2013年に桐生祥秀選手がマークした高校記録を0秒01更新し、日本歴代5位に並びました。

インターハイの陸上男子100メートルは26日、広島市安佐南区の競技場で予選と、上位24人で争うタイムレースによる決勝が行われました。
決勝では予選を全体トップの10秒30で通過した星稜高校2年生の清水選手が3組に出場し、スタートから飛び出しました。
追い風1.7メートルの中で、中盤以降もブレの少ない安定した走りで大きく抜け出して、10秒00の高校新記録でフィニッシュして優勝しました。

これまでの高校記録は12年前の2013年に京都の洛南高校の3年生だった桐生選手がマークした10秒01で、清水選手は、これを0秒01更新しました。
また、10秒00は1998年に伊東浩司さんがマークした当時の日本記録で、現在は日本歴代5位となるタイムです。
清水空跳「自分でも衝撃 9秒台になりたい」
清水空跳選手は「10秒00のタイムは自分でも衝撃ですが、出すことができてうれしいです。勝つことが目標だったので、ひるむことなく自分のレースをしようという一心でした。スタートから自分の持ち味である“2次加速”につなげて予選ではできなかった動きを出し切ることができたので、よかったです」と笑顔で振り返りました。
そして今後に向けて「これから10秒00というタイムを背負うことになりますが、9秒台を出すことが高校での目標なので、しっかりクリアして9秒台のスプリンターになりたい」とさらなる成長を誓っていました。
桐生祥秀が祝福「清水くん おめでとう」
桐生祥秀選手は自身のSNSに「清水くん おめでとう!!高校記録が破られました」とつづり、清水選手を祝福しました。
12年前に桐生選手が当時の高校記録をマークしたのも26日と同じ広島市安佐南区の競技場で、くしくも同じ舞台での記録更新となりました。