沖縄県の玉城知事は、伊東沖縄・北方担当大臣と会談し、物価高による県民生活への影響が懸念されるなどとして、来年度予算案の概算要求で、沖縄振興予算として3000億円台を要求するよう求めました。

沖縄県の玉城知事は、4日午後、内閣府を訪れて伊東沖縄・北方担当大臣と会談し、来年度・令和8年度予算案の概算要求などについて要望しました。

この中で玉城知事は、「長引く人手不足や、物価高による県民生活や事業活動への影響が懸念されており、経済の回復を確かなものとすることが必要だ」と述べました。

その上で、沖縄振興予算として総額で3000億円台を要求するよう求めました。

また、火災で焼失し再建工事が進む首里城の復元のほか、北部地域や離島の振興、それに沖縄戦の教訓の次世代への継承に取り組むことなども要望しました。

このあと玉城知事は記者団に対し、「沖縄県の県民所得は全国平均の7割程度であり、物価の高騰は生活に影響を及ぼしている。迅速に対応するためにも、予算の総額確保は必須だ」と述べました。