東海で線状降水帯おそれ 災害に警戒を 台風5号は温帯低気圧に | NHK

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湿った空気の影響で東日本を中心に大気の状態が非常に不安定になり東海や関東甲信では断続的に非常に激しい雨が降っています。東海ではこのあと数時間は線状降水帯が発生して災害の危険度が急激に高まる可能性があり、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水、氾濫に警戒が必要です。一方、台風5号は先ほど温帯低気圧に変わりましたが、北日本では風が強く大しけが続く見込みで、強風や高波に十分注意してください。

各地で大雨線状降水帯も

気象庁によりますと、日本海にある低気圧や高気圧の縁を回って流れ込む暖かく湿った空気などの影響で、東日本を中心に大気の状態が非常に不安定になっていて、南から発達した雨雲が次々と流れこんでいます。

午前9時までの1時間には国土交通省が岐阜県恵那市に設置した雨量計で42ミリ、東京都が八王子市に設置した雨量計で34ミリのいずれも激しい雨を観測しました。

東海や関東甲信を中心に大気の非常に不安定な状態が続く見込みで、局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。

特に静岡県ではこのあと数時間は線状降水帯が発生して災害の危険度が急激に高まる可能性があります。

湿った空気が流れ込み続けるため、東海を中心に、東日本の太平洋側ではあさって17日ごろにかけて大雨が続くおそれがあります。

あす朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、東海と関東甲信で150ミリ、あさって朝までの24時間には東海で200ミリ、関東甲信で150ミリ、さらに18日朝までの24時間には東海で150ミリ、関東甲信で100ミリと予想されています。

気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水、氾濫に警戒するとともに落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに注意するよう呼びかけています。

台風5号は温帯低気圧に

一方、台風5号は午前2時ごろ、北海道の襟裳岬付近に上陸し、オホーツク海に抜けたあと、先ほど午前9時に温帯低気圧に変わりました。

台風が北海道に上陸したのは2016年8月以来です。

北日本では風が強い状態が続いていて、午前9時までの最大瞬間風速は北海道釧路市で24.3メートル、根室市で22.5メートルとなっています。

北海道と東北の海上ではうねりを伴って波が高く、きょう夕方にかけて大しけが続く見込みです。

気象庁は高波や強風に十分注意するとともに急な強い雨、落雷や突風、ひょうに注意を呼びかけています。

西日本中心に猛暑日予想

また、西日本を中心に晴れて気温が上がる見込みです。

日中の最高気温は京都府舞鶴市で37度、高松市や鳥取市、福井市で36度、大分市や松江市で35度と猛暑日が予想されていて、「熱中症警戒アラート」が発表されている地域もあります。

適切にエアコンを使用し、水分や塩分を補給するとともに、屋外の作業ではこまめに休憩をとるなど、熱中症の対策を徹底してください。

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