「メガソーラーが猛暑や大雨被害に影響?」根拠ない情報が拡散 2025年8月20日 18時45分 気象 8月、九州を襲った記録的な大雨による浸水被害、そして、この夏の記録的な暑さ。 これらに大規模な太陽光発電施設「メガソーラー」が影響しているとする投稿が、SNSで広がっています。 ただ、メガソーラーの設置面積は地域全体の広さに比べると限られていて、専門家は浸水の状況や気候に影響を及ぼすものではないと否定しています。 拡散は7000万回以上に 北海道帯広市で日中の最高気温が40度になると予想された、7月24日。Xで拡散された、こちらの投稿。 メガソーラーが気温の上昇に影響していると発信しています。投稿は1万2000回以上リポストされ、1200万回以上表示されています。 その後、Xで同様の主張をする投稿は、確認できただけで50件以上。閲覧回数は合わせて7000万回以上に上っています(いずれも8月20日時点)。 さらにThreads(スレッズ)やInstagramなどでも、同様の主張が広がりを見せました。 「酷暑の要因はメガソーラー」専門家は否定 こうした事実はあるのか。 複数の専門家に取材すると、施設のそばではパネルが熱を吸収するなどして、局所的に温度が高くなる可能性はあるといいます。 ただ、地域の気温への影響は、地表面や風などの方が大きく、メガソーラーが設置されている面積は地域全体の広さに比べると限られるため、影響はないと考えられるとしています。 実際に、ヒートアイランド現象などに詳しい、大阪工業大学の高山成教授が分析をしています。 メガソーラーの近くにあるアメダスの観測点と、ほぼ同じ標高にある近隣の観測点の気温を、設置される前後で比較したところ、気温の上昇は見られなかったというのです。 高山教授「メガソーラーといっても、周辺からすると非常に小さなスケールになるので、影響圏はその範囲内に限られるのではないでしょうか。パネル周辺の温度は上がるかもしれませんが、地域に高温をもたらすかというと、考えづらい。今年の夏の暑さについても、因果関係があるかといえば、違うと思います」 また、気候変動に詳しい東京大学未来ビジョン研究センターの江守正多教授は、記録的な暑さは、高気圧やフェーン現象、地球温暖化などによるものだとしたうえで、次のように説明しています。…