
新潟 上越市長 兵庫 三田市のコメ「まずい」と発言 三田市抗議
新潟県上越市の中川幹太市長が今月、自身の母校がある兵庫県三田市のコメについて「まずい」などと発言していたことが分かりました。三田市からは、謝罪などを求める抗議文を受け取ったということで上越市は対応を検討しています。
上越市によりますと、中川市長は今月1日、市役所で行われたふるさと納税に関する式典で、母校がある兵庫県三田市が酒米の産地であると触れて「食べるコメはまずい」という趣旨の発言をしました。
また、今月3日に市内で行われた専門学校の生徒に対する特別授業で三田市のコメについて「あまりおいしくない」という趣旨の発言をしたということです。

こうした発言を受けて7日、三田市の田村克也市長から「わが地域が誇る三田米の価値を不当におとしめる発言をされたことは自治体首長という立場でありながら大変、身勝手で農業者などの日頃の努力や思いを愚弄するものだ」などとする抗議文が送付され、中川市長に対して公式の場での謝罪などを求めているということです。
中川市長は「三田市、三田市民に多大な迷惑をかけ、不快な思いを抱かせてしまったことについて心から深くおわび申し上げます。抗議に対しては誠意をもって対応してまいります」などとコメントしています。
市長「上越市のコメがおいしいと言いたかった 心からおわび」
中川市長はNHKの取材に対し「私としては上越市のコメがおいしいと言いたかった。三田市、三田市民の皆様にご迷惑をおかけし、不快な思いをさせておりますので心からおわびをしなければいけないと思っております」と述べました。
また、三田市のコメについては「最近は全然食べていない。食べたのは30年以上前になる」と述べました。
発言を撤回するかどうかや、今後の対応などについては9日午後に市役所で開く記者会見の中で明らかにするとしています。