
心臓に持病の上皇さま 新たな服薬治療受けるため入院
心臓の持病の治療を続けている91歳の上皇さまは、新たに服用することになった薬の投与量の調整などのため、14日午後、東京都内の病院に入院されました。
上皇さまは、付き添いの上皇后さまとともに、お住まいがある東京 港区の赤坂御用地を車で出て、14日午後3時半ごろ、文京区の東京大学医学部附属病院に到着されました。
上皇さまは2012年、78歳の時に狭心症と診断されて心臓を取り巻く冠動脈のバイパス手術を受け、3年前には右心の心不全と診断されたほか、ことし5月の検査入院で、胸の痛みなどの自覚症状はないものの一定程度以上の運動負荷がかかると冠動脈から心臓の筋肉への血流が不十分になる「無症候性心筋虚血」の診断を受けられました。
宮内庁によりますと、水分の摂取制限を続け、一定程度以上の運動負荷を避けるとともに、年齢を重ね動脈硬化が進んでいることから、退院後、冠動脈の血流を改善する薬を新たに服用していましたが、症状が改善されないため、心臓への負荷を和らげる薬を新たに服用されることになりました。
この薬の服用に伴う不整脈などの副作用にすぐ対応できるよう、心電図などを確認しながら投与量を調整するため入院されたということです。