徳島県阿波市の徳島自動車道で14日、高速バスとトラックが衝突して炎上し、2人が死亡した事故で、トラックが直前に車線を区切るポールを倒して、対向車線にはみ出したとみられることが、捜査関係者への取材でわかりました。警察は詳しい事故の原因を調べています。
14日午後、徳島県阿波市市場町の徳島自動車道で、高速バスと中型トラックが正面衝突して炎上し、バスの乗客1人とトラックの運転手のあわせて2人が死亡したほか、バスの運転手と乗客のあわせて12人が重軽傷を負いました。
これまでの警察の調べで、現場は片側1車線の上り線と下り線がポールで区切られた対面通行の区間で、トラックの車体の半分以上が対向車線にはみ出した状態だったことがわかっています。
その後の警察の調べで、車線を区切るポールが現場にさしかかるすぐ手前で折れていて、トラックが、事故直前にポールを倒して対向車線にはみ出したとみられることが捜査関係者への取材でわかりました。
事故のあった車両は14日夜、警察の施設に移され、現場の周辺で通行止めになっていた徳島自動車道は、およそ15時間後の午前3時45分に通行止めが解除されました。
警察は当時、周辺を走っていた車のドライブレコーダーの映像を集めるなどして、詳しい事故の原因を調べています。
トラックのタイヤがバーストした可能性も
高速バスを運行する松山市の伊予鉄バスによりますとバスの運転手の男性は会社の担当者に対して「対向車線を走ってきたトラックのタイヤがバーストしたように見えた。よけようとしてハンドルを切ったが正面衝突した」と話しているということです。
伊予鉄バスは「事故によりお亡くなりになった方のご冥福をお祈りするとともに、けがをされたお客さまに心よりお見舞い申し上げます。事故を厳粛に受け止め、再発防止に全力で取り組んでまいります」というコメントを出しました。