トランプ大統領 就任から半年 拠出金大幅削減で人道支援深刻に 2025年7月19日 23時19分 トランプ大統領 アメリカのトランプ大統領が就任してから、20日で半年となります。トランプ政権が対外援助や国連機関への拠出金を大幅に削減したことで、世界各地の人道支援の現場は、深刻な事態に陥っています。 アフリカ中部のブルンジでは、UNHCR=国連難民高等弁務官事務所が、隣国のコンゴ民主共和国で続く、戦闘から逃れてきた人たちの支援にあたっていますが、対応に必要な資金の36%しか確保できていません。 このため、避難民に支給する食料を通常の半分にせざるをえないほか、医薬品も足りず、人々が密集した不衛生な環境の中で病気のまん延を防ぐことが難しくなっているということです。 夫と子どもとともに、4か月前にブルンジに逃れてきた32歳の女性は、「すでに幼い子どもなど、毎日のように空腹によって人々が死んでいます。この状況をなんとか改善できるよう、助けてほしいです」と話していました。 現地で対応にあたるUNHCRの三好正規上級保護官は、「いま、戦争が増え難民の保護がより必要とされているのに、少ない資金と人員で、できるだけのことをやっていかなければならない。これほど資金が枯渇した状況は見たことがありません」と危機感を訴えていました。 このような事態は他の国連機関でも起きていて、WFP=世界食糧計画は、資金の4割余りを占めていた、アメリカからの任意の拠出金が大幅に削減されました。 このため、東アフリカのケニアでは、隣国のソマリアや南スーダンなどから逃れた、およそ80万人の難民への食料配給が、先月から30%以下に減らされました。 WFPでケニアの副代表を務めるバイ・マンカイ・サンコウ氏は、難民1人が受け取れるのは、いまや1か月で3キロの穀物と、2.6キロの豆類だけであり、生き抜くのは困難だと指摘し、難民たちは配給された食料を家族の誰に食べさせるのかという選択を日々強いられていると訴えます。 サンコウ氏は「私たちは飢えている人たちから食料を奪い、それを飢え死にしそうな人に回すという決断を強いられている。この資金削減で多くの人が命を落とすことになる」と話しています。