小泉農相 “新米価格下落なら 新米を備蓄米として買い戻しも”

コメ

小泉農林水産大臣は9日、茨城県で農協の組合員と懇談し、ことしの新米の価格が下落した場合には、新米を備蓄米として買い戻すこともありうるという考えを示しました。

これは9日、小泉農林水産大臣が茨城県桜川市で行われた農協の組合員との懇談で明らかにしました。

この中で小泉大臣は「米価の動向は、毎週、全国平均は下がり、マーケットの沈静化に向けた一歩を進み始めたところだ。生産者が安心して増産できるという新しい農政の方向にしっかりと進んでいくために、今の不安と率直な意見を伺いたい」と述べました。

そのうえで、生産現場の間で備蓄米の放出でコメの価格が下がり、収入に影響するという懸念の声が出ていることを踏まえ、ことしの新米の価格が下落した場合には、新米を備蓄米として買い戻すこともありうるという考えを示しました。

懇談のあと、小泉大臣は記者団に対し「今、政策効果が表れてきて、コメの平均販売価格はようやく5キロ3600円台になってきたので、マーケットの動きを見て、ことしの新米が出てきたときに備蓄米としてどれだけの水準を戻していくかも含めて考えていきたい」と述べました。