小泉農相 コメ政策 “与野党で一致点を”考え示す

コメ

小泉農林水産大臣は、高値を受けて参議院選挙の争点の1つとなったコメ政策について、増産で不足を避けようという考えは与野党で共通しているとして、一致点を見いだして政策を進めたいという考えを示しました。

去年の秋以降、コメの価格は上昇が続き、参議院選挙でもコメ政策が争点の1つとなりました。

これについて小泉農林水産大臣は、22日の閣議のあとの記者会見で「安心してコメの増産をできる態勢や環境をつくるということについて、与野党ともに増産の方向性を否定する党は皆無だと思う」と述べ、増産で不足を避けようという考えは与野党で共通しているという見方を示しました。

ただ、増産した場合、主食用のコメの価格は下がる可能性があることから、その場合の生産者への支援策として、野党側からは「所得補償」が必要だなどという主張が出ています。

小泉大臣は「セーフティネットについても選挙の前から与野党の垣根を越えて議論したいと話していて、それは変わらない思いだ。衆参ともに与党で過半数がないという時に持たなければいけない視点は、一致点を見てどこだったら前進ができるかということだ」と述べ、与野党で一致点を見いだして政策を進めたいという考えを示しました。