30日午前、ロシアのカムチャツカ半島付近で起きた巨大地震で、北海道から和歌山県にかけての太平洋沿岸に津波警報が発表されました。
地震や津波に詳しい専門家は、カムチャツカ半島では地震活動が活発になっていたと話してます。
北海道大学大学院理学研究院の高橋浩晃教授は「海側の太平洋プレートが沈み込んでいる場所で起きたとみられ、2011年の東日本大震災のような規模の地震だ。カムチャツカ半島では7月20日にマグニチュード7クラスの地震が相次ぐなど地震活動が活発になっていて、今回の地震の前震だと考えられる」と指摘しました。
そのうえで「最大の津波は遅れてくるおそれがあり、津波警報が長時間にわたって続く可能性がある。津波避難タワーやビルなどに緊急的に避難している場合でも長い時間の避難になるおそれがあるが、津波警報が出ている間は避難を続けてほしい」と呼びかけています。