実父から性的暴行の裁判 父親 “いやがっていなかった” 富山 | NHK

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実父から性的暴行の裁判 父親 “いやがっていなかった” 富山

事件

9年前、富山県で、実の父親から性的暴行を受けたとして、25歳の女性が実名で被害を訴えた事件で、起訴された父親の裁判が開かれ、父親は「娘はいやがっていなかった」などと述べ、改めて無罪を主張しました。

富山県の元会社役員、大門広治被告(54)は2016年、当時、高校生だった娘の福山里帆さん(25)に性的暴行をした罪に問われています。

この事件をめぐっては、福山さんが去年3月に実名で会見し被害を訴えていて、去年12月の初公判で被告は性交渉をしたことは認めた一方、「娘は抵抗できない状態ではなかった」などと無罪を主張しています。

17日、富山地方裁判所で被告人質問が行われ、被告は弁護士の質問に対し、娘とおよそ8回性交渉をしたと述べました。

そして、娘は断ることができない状況だったのかなどと問われたのに対し、「そんなことはない。断られることも5、6回あった」などと述べました。

また、検察から、道徳的にどう思うかなどと問われたのに対しては、「そのときは気にならず、あまり抵抗はなかった。娘はいやがっていなかったし、いやだったら妻に言っていたと思う」などと述べました。

次回の裁判は来月27日に開かれ、代理人を通じて娘の福山さんの意見陳述などが行われ、結審する予定です。

この事件の裁判では、ことし3月に福山さんが証人として出廷しています。

福山さんは当時の心境について「絶望的で人生が終わったと感じた」と述べ、「日常的に暴力をふるわれたり食事を抜かれたりして、恐怖があった。拒んだら妹に危害が加わるかもしれず、高校をやめさせられ、大学に進学できなくなるという不安があった」などと証言しています。

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