安青錦と琴勝峰 いずれも勝って2敗守る 名古屋場所13日目 | NHK

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大相撲名古屋場所は13日目。12日まで2敗でトップに並んでいた平幕の2人は、琴勝峰が横綱の大の里に、安青錦は一山本に勝って、いずれも2敗を守りました。

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<きょうの一番>琴勝峰“おととしの優勝争い経験生かせている”

平幕の琴勝峰は結びで横綱 大の里に勝って初金星を挙げ、優勝争いが佳境を迎えるなか、トップに並ぶ2敗を守りました。

琴勝峰はおととしの初場所、千秋楽の相星決戦で大関 貴景勝に敗れ、優勝を逃した経験があります。

所属する佐渡ヶ嶽部屋でも期待をかけられてきましたが、その後はけがの影響もあって、なかなか幕内上位には定着できませんでした。

前頭15枚目で臨んだ今場所は、弟の琴栄峰の新入幕にも刺激を受け、前に出る相撲を見せて、6日目から7連勝するなど優勝争いに加わっています。

13日目にはおととしの夏場所以来となる横綱戦が組まれ、大の里と対戦しました。

琴勝峰は立ち合いで踏み込んで当たりますが、大の里に得意の右を差されてしまいます。

それでもすぐさま左の上手を引いて、圧力をかけてくる横綱に対して一度は押し込まれますが、体を入れ替えながら上手で振って体勢を崩し、最後は上手投げで勝って、初金星を挙げました。

「きょうはいい気持ちで臨めた。せっかくのチャンスなので張り切っていった。うれしい」と金星の喜びをかみしめました。

平幕の安青錦と並んでトップで迎える最終盤。

琴勝峰はプレッシャーがかかる状況にも、優勝争いをした経験が「生かせている」と確かな手応えを感じています。

「考えすぎてもしょうがないので、自分のいいところを出せるようにやっていきたい。一日一番だ」と、あと一歩で逃した賜杯に向け、14日目の一番に臨みます。

中入り後の勝敗

▽十両の玉正鳳に獅司は、獅司が「寄り切り」で勝ちました。西十両3枚目の玉正鳳は負け越しが決まりました。

▽新入幕の琴栄峰に朝紅龍は、朝紅龍が「下手投げ」。

▽嘉陽に時疾風は、時疾風が「押し出し」。

▽御嶽海に狼雅は、御嶽海が「上手投げ」。

▽正代に千代翔馬は、正代が「押し出し」で勝って、5場所ぶりの勝ち越しを決めました。

▽佐田の海に英乃海は、佐田の海が「寄り切り」。

▽翔猿は右ひじのけがで13日目から休場し、美ノ海は「不戦勝」となりました。美ノ海は2場所ぶりの勝ち越しが決まりました。

▽翠富士に豪ノ山は、豪ノ山が「突き倒し」。豪ノ山は3場所ぶりの勝ち越しです。

▽尊富士は右の上腕のけがで13日目から休場し、藤ノ川が「不戦勝」となりました。新入幕の藤ノ川は勝ち越し。尊富士は先場所に続いての負け越しとなりました。

▽阿武剋に平戸海は、平戸海が「はたき込み」。

▽隆の勝に阿炎は、阿炎が「引き落とし」で勝って、4場所ぶりの勝ち越しを決めました。

▽王鵬に金峰山は、王鵬が「押し出し」。

▽伯桜鵬に若元春は、若元春が「寄り切り」。

▽安青錦に一山本は、安青錦が「寄り切り」で勝って、優勝争いトップの2敗を守り、新入幕から3場所続けて11勝を挙げました。一山本は11日目から3連敗で4敗に後退しました。

▽玉鷲に高安は、玉鷲が「押し出し」。

▽欧勝馬に明生は、欧勝馬が「はたき込み」。

▽宇良に若隆景は、若隆景が「押し倒し」。

▽草野に霧島は、草野が「外掛け」。新入幕の草野は3敗を守って10勝目をあげました。

▽大関 琴櫻に熱海富士は、熱海富士が「寄り切り」で勝って3敗に踏みとどまりました。

▽琴勝峰に横綱 大の里は、琴勝峰が「上手投げ」で勝って、優勝争いトップに並ぶ2敗を守りました。新横綱の大の里はいずれも平幕に敗れての4敗となり、今場所4つ目の金星を与えました。

大相撲名古屋場所は13日目を終えて、
▽2敗で平幕の安青錦と琴勝峰。
▽3敗で平幕の熱海富士と草野が続いています。

大の里 4つ目の金星与える 昭和以降の新横綱で最多

新横綱の大の里は、13日目に前頭15枚目の琴勝峰に敗れて今場所4つ目の金星を与えました。

大の里は今場所、4日目に王鵬、8日目に伯桜鵬、10日目に玉鷲と平幕の3人に敗れ、新横綱としては最多に並ぶ3つの金星を与えていましたが、これで昭和以降の新横綱としては最多となりました。

また、金星を4つ与えるのは、令和4年秋場所の照ノ富士以来となります。

4敗目を喫して優勝が極めて厳しくなり、大の里は「しっかり残り2日間、気持ちを整えて頑張る」と淡々と話しました。

<力士の談話>安青錦「一日一番集中してやるだけ」

安青錦
持ち味の前傾姿勢を崩さない相撲で2敗を守り「自分らしい相撲が取れた。我慢して中に入れてよかった。一日一番集中してしっかりやるだけ」といつものように淡々と話しました。

熱海富士 10場所ぶりふた桁白星 3敗守る
令和5年の九州場所以来10場所ぶりにふた桁白星を挙げ、3敗を守り「勝てたことがすごくうれしい。やるべきことをやることしか頭にないので、あと二番頑張りたい」と話しました。
そのうえで優勝争いについては「僕は隅っこのほうで頑張るくらいの気持ちで、全力で取りたい」と意気込みを示しました。

新入幕の草野 3敗守る
関脇 霧島に勝って、初めて三役以上の力士から白星を挙げて3敗を守り、「なんとか土俵際で自分の形になれてよかった。うれしい」と振り返りました。
優勝争いについては「残れたが、自分は追う立場なので気持ちが楽だ」と話しました。

【NHKプラスで配信中】名古屋場所13日目 幕内の取組
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名古屋場所13日目 幕内の取組

尊富士と翔猿が休場

平幕の尊富士と翔猿が、13日目から休場しました。

尊富士は今場所、東の前頭6枚目で臨み、6日目の佐田の海との一番で寄り切ったあとに、右の上腕を左手で押さえるしぐさを見せました。
翌日の取組からはテーピングを巻いて土俵に上がりましたが、右腕を使えない相撲が目立ち、12日目を終えて5勝7敗の成績でした。
師匠の伊勢ヶ濱親方によりますと、右の上腕の痛みがあると本人から申し出があったということで、尊富士は日本相撲協会に届け出て13日目から休場しました。
伊勢ヶ濱親方は「しっかり治療をしてもらいたい。このあとの夏巡業を休場するかどうかはまだわからない」と話していました。
尊富士が休場するのは去年の名古屋場所以来4回目で、2場所連続の負け越しが決まりました。

翔猿は東の前頭7枚目で迎えた今場所、12日目を終えて3勝9敗と精彩を欠いていました。
また、12日目の朝紅龍との取組で右ひじを痛めた様子を見せていました。
翔猿は三重県四日市市内の病院で診察を受けた結果、右ひじの関節の亜脱臼と、じん帯の損傷などのため、およそ4週間の安静と治療が必要と診断され、13日目から休場しました。
師匠の追手風親方は「きのうの取組で痛め、痛みが強いと本人から申し出があった。夏巡業は途中から参加するつもりだ」と話していました。
翔猿が休場するのは去年の春場所以来で、新型コロナの影響による休場を除けば2回目です。

幕下 モンゴル出身の朝白龍 7戦全勝で優勝

大相撲名古屋場所の幕下は、モンゴル出身の朝白龍が13日目に勝って7戦全勝とし、優勝しました。

高砂部屋の朝白龍は13日目、同じく6戦全勝の押尾川部屋の矢後と対戦しました。

朝白龍は「寄り切り」で勝って7戦全勝とし、幕下で初めての優勝を果たしました。

朝白龍はモンゴル出身の26歳。

平成27年に横綱 豊昇龍や小結 欧勝馬と一緒の飛行機で来日して、千葉県の日体大柏高校に留学しました。

その後、拓殖大を経て高砂部屋に入門し、令和5年初場所で初土俵を踏み、続く春場所では序ノ口優勝を果たしました。

この年の秋場所で幕下に昇進し、その後は徐々に番付を上げて、今場所は自己最高位となる東の幕下3枚目で臨み、四つ相撲を武器に初日から白星を重ねました。

幕下15枚目以内で全勝優勝した力士は、来場所で十両に昇進する慣例があることから、朝白龍は次の秋場所で新十両に昇進することが確実になりました。

朝白龍は「めちゃくちゃうれしい。なんて言ったらいいかわからないし、優勝したことすら信じられない」と喜びを語りました。

豊昇龍や欧勝馬の活躍については「対戦するところまで上がっていきたいし、早く追いつきたい」と話した上で「十両に上がったら終わりではないし、先は長いので、まずは勝ち越して関取として残っていきたい」と意気込みを示しました。

三段目 埼玉県出身の小林 7戦全勝で優勝

大相撲名古屋場所の三段目は、埼玉県出身の小林が13日目に勝って7戦全勝とし、初優勝を果たしました。

春日野部屋の小林は13日目、同じく6戦全勝の錣山部屋の峰刃と対戦しました。

小林は「突き出し」で勝って7戦全勝とし、三段目で初めての優勝を果たしました。

2人は先場所、序二段の優勝を争う一番で対戦し、そのときは峰刃が勝って、その後の優勝決定戦も制して序二段優勝を果たしていましたが、三段目で小林が雪辱を果たしました。

小林は埼玉県入間市出身の21歳。

相撲の強豪、埼玉栄高校出身で、今場所新入幕の藤ノ川などが同学年にいます。

令和5年の初場所で初土俵を踏むと、少しずつ番付を上げていきましたが、去年の名古屋場所で右後十字じん帯を断裂するなどのけがを負って、序ノ口まで番付を落としたことしの初場所で途中出場し、復帰しました。

西の三段目42枚目まで番付を戻した今場所は、前に出る相撲で初日から白星を重ねました。

小林は「あまり実感がない。きょうは全然緊張しなくて、師匠に『思い切り突き出せ』と言われたので、それをやるだけだと思って臨んだ。藤ノ川に追いつけるように自分も頑張らないといけない」と話していました。

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