大リーグ 球宴 山本由伸と菊池雄星も 大谷翔平と3人が選出 | NHK

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ことしの大リーグのオールスターゲームに出場するすべての選手が発表され、ドジャースの山本由伸投手とエンジェルスの菊池雄星投手が選ばれました。すでに指名打者で先発出場が決まっているドジャースの大谷翔平選手とあわせて過去最多に並ぶ3人の日本選手が選出されました。

今月15日にブレーブスの本拠地、アトランタで行われるオールスターゲームはすでに先発出場する野手がファン投票で決まっていて、6日は選手間投票などで選ばれたピッチャーと控えの野手をあわせたすべての選手が発表されました。

このうちナショナルリーグではドジャースの山本投手、アメリカンリーグはエンジェルスの菊池投手がそれぞれ選ばれました。

大リーグ2年目で初選出となった山本投手は、今シーズンここまで8勝6敗、防御率はリーグ3位の2.51をマークし、先発陣にけが人が相次ぐ中でエースとしてチームを支えています。

エンジェルスの菊池投手は、ここまで3勝6敗ながら防御率は2.81と先発ローテーションの柱として安定したピッチングを見せていて、マリナーズ時代の2021年以来、4年ぶりの選出となりました。

ドジャースの大谷選手はファン投票でリーグ最多の票を獲得し、すでに指名打者としての先発出場を決めています。

日本選手が3人選ばれるのは2021年に大谷選手と菊池投手、それにダルビッシュ有投手が選ばれて以来4年ぶりで、過去最多に並びました。

ドジャース カーショー投手

また、球団別ではドジャースから最多の5人が入り、すでにファン投票で出場を決めている大谷選手とフリーマン選手、ウィル・スミス選手の3人に加え、山本投手と今月、通算3000奪三振を達成した37歳のカーショー投手が新たに選ばれました。

カーショー投手は両リーグ最多となる11回目の選出で、コミッショナーが選ぶ「レジェンド枠」として入りました。

一方、ここまでホームラン24本、両リーグトップの75打点をあげていたカブスの鈴木誠也選手は選出されず、初めてのオールスターゲーム出場を逃す形となりました。

エンジェルス 菊池雄星「ここでプレーできて幸せ」

マリナーズに所属した2021年以来、4年ぶり2回目の選出となった菊池投手は、「チームの力になりたい、ポストシーズンに行く力になりたいと思ってエンジェルスとサインをした。まだ途中だが、オールスターという形で選ばれたことはうれしい」と喜びを話しました。

今シーズンの自身のピッチングについては「最初の10試合くらいは本来のパフォーマンスが出せなくて非常に悩んだが、ピッチングコーチやゼネラルマネージャーがすごくいい情報をくれたり励ましてくれたのが大きかった。そしてなによりキャッチャーがいつもすごくいいリードをしてくれて、彼らを信じて投げることができている」とチームメートたちへの感謝のことばを口にしました。

オールスターゲームに登板すれば初めてとなりますが、「そこはまだ決めていない。レギュラーシーズンで1試合でも多く投げたいという気持ちがあるので、これからチームと相談したい」とした上で、「みんながオールスターを祝福してくれて、本当にここでプレーできて幸せだ。このチームとポストシーズンに行きたいという気持ちだけだ」と話し、チームが2014年を最後に遠ざかっているポストシーズン進出へ気持ちを新たにしていました。

【解説】カブス 鈴木誠也の落選背景

カブスの鈴木選手は、6日の試合前までにリーグ4位のホームラン24本、両リーグトップの75打点の好成績を残し、大リーグ4年目でオールスターゲーム初選出が期待されていましたが、落選となりました。

背景にあるのは、「指名打者部門」の競争の激しさです。

鈴木選手が今シーズン主に務めている指名打者の枠は「2」で、ドジャースの大谷選手がファン投票でリーグ最多の票を獲得して先んじて先発出場を決め、1つ目の枠を埋めました。

残る1枠は選手間投票で争われる形となり、2022年のホームラン王でここまで鈴木選手を上回るリーグ3位の27本のホームランを打っているフィリーズのシュワーバー選手が選ばれ鈴木選手は届きませんでした。

シュワーバー選手はホームラン数に加えて、強打者の指標となっている出塁率と長打率を足し合わせたOPSが0.922で、鈴木選手の0.870を上回る結果を残しています。

このほかオールスターゲームでは30球団すべてから最低でも1人は選出するという規定もあって、大リーグ機構が選出する枠があります。

この枠で外野手の控えに入る可能性も残されていましたが、カブスからはすでにファン投票でクローアームストロング選手とタッカー選手の2人の外野手が選ばれていて、最終的に選出には届きませんでした。

鈴木選手は、これまでの取材でオールスターゲームについて「もちろん行けたら行きたいけど、それよりもポストシーズンに行きたい。そこに向けてしっかり頑張りたい」と話し、ポストシーズン進出を第一の目標に掲げていました。

今後、けがなどを理由にナショナルリーグの野手が出場を辞退した場合は、鈴木選手が代わりに選ばれる可能性は残されています。

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