売掛金回収で女性客威迫か ホストを初逮捕 改正風営法 名古屋

事件

名古屋市のホストクラブの経営者が、未払いの飲食代の「売掛金」を回収するために女性客の自宅の前で声を荒げたとして、風俗営業法違反などの疑いで警察に逮捕されました。愛知県警によりますと、悪質なホスト対策として改正された法律で新たに禁止された、支払いのために客を脅して困惑させる行為でホストが逮捕されるのは、全国で初めてだということです。

逮捕されたのは、名古屋市中区のホストクラブ「Asteria」の経営者でホストの尾石康雄容疑者(36)です。

警察によりますと今月、29歳の女性客が抱えていた未払いの飲食代の「売掛金」およそ100万円を回収するために自宅を訪れ、ロックがかかった玄関のドアの隙間から声を荒げたなどとして、風俗営業法違反などの疑いがもたれています。

悪質なホストクラブをめぐっては、客に多額の「売掛金」を背負わせて強引に回収する行為が問題になっていて、取締りを強化するため改正された法律が先月施行されました。

愛知県警によりますと新たに禁止された、支払いのために客を脅して困惑させる行為でホストが逮捕されるのは全国で初めてだということです。

警察の調べに対し、尾石容疑者は「今は何も言いたくありません」などと供述しているということです。