埼玉 所沢 親族のマイナンバーを不正に入手か 市役所職員逮捕
埼玉県の所沢市役所の職員が自身や妻の親族14人分のマイナンバーを不正に入手していたとして警察に逮捕されました。入手したマイナンバーを使って別居している扶養親族だとうその申告をし、税金の控除などを受けていたとみられ警察が詳しく調べています。
逮捕されたのは、所沢市の職員の田中海斗容疑者(31)です。
警察によりますと、2023年、住民基本台帳ネットワークで、東京などに住む30代から90代までの自分や妻の親族14人分のマイナンバーを不正に集めたとしてマイナンバー法違反の職権濫用収集の疑いが持たれています。
職員は市民税課に所属し、住民基本台帳ネットワークにアクセスできる権限があったということです。
この14人は全員職員か妻の扶養親族になっていて、職員が、不正に入手したマイナンバーを使って別居の扶養親族として申告していたとみられています。
調べに対し、容疑を認め「税金の還付や減額を受けるためだった」などと供述しているということです。
公務員が立場を利用してマイナンバーを不正に集めたとして逮捕されるのは全国で初めてだということです。