7日、北アルプスの白馬岳で登山中に低体温症とみられる症状で動けなくなった男女3人が9日朝、警察のヘリコプターで救助されましたが、このうち70代の男性が死亡しました。 警察によりますと、死亡したのは群馬県高崎市の清水勇一さん(78)です。 清水さんは7日、8人のパーティーの1人として新潟県側から北アルプスに入り、そのうち4人と白馬岳に向かいましたが、標高およそ2900メートルの地点で清水さんを含む男女3人が低体温症とみられる症状で動けなくなりました。 3人は山小屋に収容され、天候の回復を待って9日午前6時すぎ、警察のヘリコプターで救助されましたが、清水さんは意識がなく、死亡が確認されました。 ほかの2人は病院に搬送され、命に別状はないということです。 夏山シーズンを迎えた北アルプスには多くの登山者が訪れていますが、登山道の一部には雪が残っているほか、天候の急変などによって低体温症になるおそれがあります。 警察は、ゆとりのある登山計画を立てることや、天候の急変に備えて防寒具や雨具を持って行くこと、それに、悪天候のときには近くの山小屋に避難するよう呼びかけています。