
地震が続く鹿児島県十島村の悪石島で震度6弱の揺れを観測してから10日で1週間です。この地震のあと村では、悪石島や小宝島の住民を対象に3回にわたって島外避難を行い、地震による住民生活への影響が続いています。
鹿児島県のトカラ列島の悪石島や小宝島付近では、6月21日から地震活動が活発になり、1週間前の今月3日には悪石島で震度6弱の揺れを観測する地震がありました。
その後も震度5強や5弱の地震が相次ぎ、島の住民から「眠れない」といった声や今後の被害を心配する声が寄せられたことから、村では今月4日と6日、それに9日の3回にわたって、村営のフェリーで悪石島と小宝島の住民を対象に島外避難を行い、これまでに悪石島から49人、小宝島から15人が避難しています。
村では、島外避難の期間について、当初、第1陣から1週間となる11日をメドとしていて、地震活動の状況を見ながら延長するかどうかを近く判断するものとみられます。
また、2つの島の義務教育学校では児童・生徒が避難しているため、それぞれ今週からリモートで授業が始まり、1学期の終業式を18日に控え、このまま夏休みを迎える可能性もあるとしています。
一方で、悪石島では20人小宝島では44人が島を離れずに生活を続けていて、看護師を派遣するなど健康面での支援を進めています。