
北九州 中学生殺傷事件 検察「鑑定留置」期間を再延長の方針
去年、北九州市のファストフード店で中学生2人が殺傷された事件で、殺人などの疑いで逮捕された44歳の容疑者について、検察が、刑事責任能力を調べるために2回にわたって行っている「鑑定留置」の期間をさらに延長するよう裁判所に請求する方針を固めたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
去年12月、北九州市小倉南区のファストフード店で、塾帰りに立ち寄った中学3年で15歳の女子生徒が刃物で刺されて死亡し、一緒にいた男子生徒が大けがをした事件では、近くに住む無職、平原政徳容疑者(44)が殺人や殺人未遂の疑いで逮捕されました。
警察によりますと、これまでの調べに対し、女子生徒への殺人容疑について「認めない」などと否認し、男子生徒への殺人未遂の疑いについては、行為を認めるものの殺意は無かったなどと供述しているということです。
福岡地方検察庁小倉支部は、容疑者の刑事責任能力を調べるため、ことし4月までの3か月間「鑑定留置」を行いましたが、慎重な判断が必要だとして4月からさらに3か月間の予定で2回目の「鑑定留置」を行っています。
期間は今月15日までとなっていて、1回目とは別の医師による鑑定が進められていますが、さらに慎重な鑑定が必要だとして、検察が期間の延長を裁判所に請求する方針を固めたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
2回にわたる「鑑定留置」の期間はすでにおよそ半年に及んでいて、裁判所が請求を認めるかどうか判断することになります。