停戦発効のタイ・カンボジア 攻撃や兵士の移動停止などで合意

タイ

タイとカンボジアは国境地帯での武力衝突をめぐって29日、停戦が発効したのに続き、軍の幹部どうしの協議で攻撃や兵士の移動を停止することなどで合意しました。今後、緊張緩和につながるのかが焦点です。

タイとカンボジアは、今月24日から領有権を争う国境地帯で武力衝突を続けてきましたが、28日、無条件の停戦で合意し、これを受けて29日、国境地帯の戦闘地域を管轄する部隊の幹部どうしが協議を行いました。

タイ軍の発表によりますと協議では、双方が互いに攻撃を止め、部隊の増強や兵士の移動を停止するほか、住民に対する攻撃を禁止すること、それに戦闘地域で死亡したり、負傷したりした兵士の移送を進めることなどで合意したということです。

また、両国の軍部隊の間で調整チームを設置し、紛争の再発を防止するとともに問題の解決に向けて共同で取り組むとしています。

協議に先立ち、タイのプームタム首相代行は29日、停戦の発効後も複数の場所で攻撃があり、カンボジア側が合意に違反していると非難したのに対し、カンボジアの国防相はこれを否定していました。

今後、緊張緩和につながるのかが焦点です。