
停戦協議続く ガザ地区住民「一刻も早い停戦を」
戦闘が続くパレスチナのガザ地区をめぐる停戦協議は合意まで時間がかかるという見方も出ています。この間もイスラエルによる攻撃で子どもが犠牲になっていて、住民からは一刻も早い停戦を求める声があがっています。
仲介国のカタールで行われているイスラエルとイスラム組織ハマスの間の停戦に向けた協議について、ハマスは9日の声明で「人道支援物資の配給方法やイスラエル軍の撤退範囲をめぐって交渉が続いている」と明らかにしました。
ロイター通信は、イスラエルの政府関係者が「合意にはあと1週間か2週間はかかる」と話したと伝えています。
NHKガザ事務所が10日、ガザ地区中部のヌセイラトで、停戦協議についての受け止めを住民に尋ねたところ、一刻も早い停戦の実現を求める声が多く聞かれました。

男性のひとりは「すぐに戦争が終わり、人道危機も終わってほしい。命の危険なしに食料が手に入ることを望みます」と話していました。
ガザ地区では停戦協議の間もイスラエル軍による攻撃が続き、パレスチナのメディアは10日、子ども向けの食料を配っていた場所の周辺で空爆があり子どもを含む少なくとも16人が死亡したと伝えました。
ガザ地区の保健当局によりますと、これまでの地区での死者は、10日の時点で5万7762人となっています。