佐賀 伊万里 強盗殺人 現場近くの路上に血の付いた手袋 | NHK

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佐賀 伊万里 強盗殺人 現場近くの路上に血の付いた手袋

事件

佐賀県伊万里市の住宅で親子がナイフで殺傷されて現金を奪われ、ベトナム国籍の技能実習生が強盗殺人などの疑いで逮捕された事件で、住宅の内部に荒らされた跡があったことが警察への取材で分かりました。母親は容疑者と面識はないと話しているということで、警察が詳しいいきさつを調べています。

また、事件の1時間半ほどあと、現場近くの路上で、血の付いた手袋が見つかっていたことが関係者への取材でわかりました。場所は現場と、容疑者が住んでいた寮の間だったということです。警察は容疑者の事件前後の足取りについて詳しく調べています。

26日夕方、佐賀県伊万里市東山代町の住宅でこの家に住む日本語講師の椋本舞子さん(40)が男にナイフで襲われて死亡し、70代の母親がけがをした事件では、現場近くに住むベトナム国籍の技能実習生、ダム・ズイ・カン容疑者(24)が強盗殺人などの疑いで逮捕され、28日、検察庁に送られました。

警察によりますと、調べに対し「何も話したくありません」と供述しているということです。

容疑者はナイフを突きつけて娘から現金1万円余りを奪ったとみられていますが、自宅のなかに荒らされた跡があったことが警察への取材で分かりました。

警察によりますと、容疑者と親子の間に関する相談事などはこれまでに確認されておらず、母親は容疑者と面識はないと説明しているということです。

警察が事件の詳しいいきさつを調べています。

また、事件の1時間半ほどあと、現場近くの路上で、血の付いた手袋が見つかっていたことが関係者への取材でわかりました。場所は現場と、容疑者が住んでいた寮の間だったということです。

警察は容疑者の事件前後の足取りについて詳しく調べています。

容疑者の勤務先関係者「勤務態度は真面目だった」

容疑者は佐賀県伊万里市内で鶏肉の加工などを行う工場に勤務していました。

工場の関係者によりますと遅刻や無断欠勤もなく、勤務態度は真面目だったということです。

防犯対策の専門家「今回のような事件はどこでも起こる可能性」

防犯対策を専門にしている「ステップ総合研究所」の清永奈穂さんは、今回のような事件はどこでも起こる可能性があるとした上で、日頃から防犯対策を進めておくことが大切だと指摘しています。

ポイントとして一つ目に挙げたのが、「入りにくくする」ことです。

具体的には▽玄関や窓などには必ずカギをかけ、夏場でも窓はできるだけ閉めておく、▽玄関を開けるときはチェーンをかけたまま対応する、▽訪ねてきた人にはなるべく家の中を見せないようにして、家族構成や生活ぶりもわからないようにするといった対策を挙げています。

またインターホンについては、外の様子が分かるカメラ付きのものや、ボイスチェンジ機能が付いたものを使うのも有効だとした上で、見知らぬ人だった場合は対応を断るなど、まずはドアを開けないことが重要だとしています。

清永さんがもう一つのポイントとして挙げたのが、入られてしまった場合の対策です。

状況によっては難しいとしたうえで、相手と距離をとることが重要だと指摘しています。

具体的にはトイレなど鍵のかかる部屋に逃げこんだり、物を投げたりといった対策が有効だとしたうえで、「相手が凶器を持っていると体が動かないこともある。まずは入られないためにどうするか大事だが、入ってきたときにどう逃げたらいいかについてもふだんから考えておいてほしい」と話しています。

清永さんは容疑者が外国籍だったことにも触れ、「日本人、外国人関係なく、どこでもこういった犯罪はおこる可能性がある。事件を外国人排斥に結び付けず、外国籍の方たちもともに安全、安心に暮らすための交流の促進といったことも進めていく必要があるのではないか」と話していました。

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