
中国の首都・北京の郊外で1週間続いた大雨の影響で地元当局は44人が死亡し、9人が行方不明になっていると明らかにしました。死者の多くは高齢者施設の入居者で、当局は緊急時の計画の不備を認め、中国のSNS上では政府の責任を問う声も相次いでいます。
北京市政府は31日記者会見し、先週23日から29日まで1週間続いた大雨の影響で、郊外の山あいの地区で洪水や土砂崩れが発生し、これまでに44人が死亡、9人が行方不明になっていると明らかにしました。
死者の多くは大きな被害が出た密雲区にある高齢者施設の入居者で、会見で区のトップは高齢者施設がある地域は緊急時の対応計画で避難すべきエリアに含まれていなかったとして不備があったと認めました。
中国のSNS上では「市の幹部は責任をとって辞職すべきだ」などと政府の責任を問う声も相次いで投稿されています。
北京郊外では、おととしの夏にも大雨による洪水や土砂崩れで大きな被害が出ていて、当時の発表では33人が死亡、18人が行方不明となっています。