“世界最大のデジカメ”で撮影 星雲の画像初公開 チリの天文台 | NHK

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“世界最大のデジカメ”で撮影 星雲の画像初公開 チリの天文台

宇宙

南米 チリに新たに設置された天文台の観測チームが、「世界最大のデジタルカメラ」とされる32億画素のカメラで撮影した数千光年離れた星雲の画像などを初めて公開しました。

アメリカなどが南米 チリに新たに設置した「ベラ・C・ルービン天文台」には、口径8.4メートルの大型の望遠鏡と、「世界最大のデジタルカメラ」としてギネス世界記録に認定されている32億画素のカメラが搭載されています。

このカメラは満月45個分に当たる範囲の空を一度に観測できる広い視野を持つのが特徴で、今回ことし4月から5月にかけて撮影した星空の画像が初めて公開されました。

このうち、いて座の方向にある地球から数千光年離れた星雲の画像は、678枚の写真を合成することで星の材料となるガスやチリを鮮明に写し出しています。

また、おとめ座の方向を撮影した1185枚の写真を合成した画像には、およそ1000万個の銀河が含まれているということです。

観測チームは、今後10年間かけて南半球の空全体を継続的に撮影する計画で、太陽系の小惑星の発見や、暗黒物質=ダークマターが空間をゆがめる効果を検出することなどが期待されています。

日本から観測に参加している国立天文台の内海洋輔 准教授は「これまでにない広さと深さで宇宙を観測することで、いろんな天文の問題に答えを与えると思う」と話しています。

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