
上地結衣 ウィンブルドン決勝敗退 生涯ゴールデンスラムならず
テニスの四大大会の1つ、ウィンブルドン選手権の車いすの部、女子シングルスの決勝で、上地結衣選手は中国の選手にセットカウント0対2のストレートで敗れて、準優勝でした。上地選手はこの大会、初優勝はならず、日本の女子選手では初めてとなるすべての四大大会とパラリンピックで優勝する「生涯ゴールデンスラム」の達成もなりませんでした。

世界ランキング1位の上地選手は、去年のパリパラリンピック、女子シングルスで金メダルを獲得し、四大大会でもこれまで全豪オープン、全仏オープン、全米オープンを制していて、ことしのウィンブルドン選手権は「生涯ゴールデンスラム」の達成がかかっていました。
準決勝まで1セットも落とさずに勝ち上がり、12日に行われた決勝では、世界4位で中国の王紫瑩選手と対戦しました。
第1セットはサーブを鋭いショットで返される相手のリターンエースに苦しんで3-6で奪われ、この大会で初めてセットを落としました。
続く第2セットは、第1ゲームでリターンエースを連続で決めて先にブレークしましたが、第2ゲームから相手のリターンエースや力強いショットに対応できず、3ゲーム連続で落としました。
上地選手はその後もサービスゲームで主導権を握ることができず、このセットも3-6で落とし、セットカウント0対2のストレートで敗れて準優勝でした。
この大会、初優勝はならず、日本の女子選手では初めてとなる「生涯ゴールデンスラム」の達成は来年以降に持ち越しとなりました。
上地結衣「来年もここに戻って タイトル得られること願う」

上地選手は試合後にコート上で行われたインタビューに英語で答え「結果を受け入れるのは少し難しい」と悔しさをにじませましたが、優勝した王選手をたたえ「おめでとうと言いたい。あなたはきょうはすばらしいプレーヤーで、ポイントを取るのがとても難しかった」と話しました。
そして「20年間プレーしていて幸せだが、まだ改善の余地がある。来年もまたここに戻ってきて、この大会のタイトルを得られることを願っている」と話していました。