三重 車転落し女性死亡 津波警報発表で避難中か【各地の被害】
30日午前、津波警報が発表されていた三重県熊野市の国道で、軽乗用車が道路脇の崖から転落し運転していた58歳の女性が死亡しました。消防によりますと、女性は避難している途中に事故に遭ったとみられるということで、警察が事故の原因を調べています。
こちらの記事では、各地の人的被害の情報をまとめてお伝えしています。
【津波速報】北海道~和歌山沿岸に津波警報
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三重 車転落し女性死亡 津波警報発表で避難中か
30日午前10時10分ごろ、熊野市の国道で、近くを通りかかった人から「車が崖から落ちた」と消防に通報がありました。
警察や消防が調べたところ、道路脇の崖の下に軽乗用車1台が転落していて、運転していた58歳の女性が車内から見つかり、病院に搬送されましたが死亡しました。
当時、熊野市には津波警報が発表されていて消防によりますと、女性は、避難のため高台に向かっていると知人に伝えていたとみられるということです。
現場は山の中を通る国道で道路脇にガードレールは設置されていなかったということで、警察が事故の原因を調べています。
北海道 避難中に転倒や体調悪化で搬送
北海道内の津波警報や注意報が出されている地域を管轄する警察、消防、それに海上保安部によりますと、午後5時の時点で、津波による直接の被害の情報は入っていないということです。
一方、日高町では90代の男性が避難中に熱中症の症状で、病院に搬送されました。
また、苫小牧市で30日午前11時ごろ市内の高校に避難していた90代の女性が熱中症の疑いで病院に搬送されたほか、伊達市でも高台に避難しようとしていた10代と80代の女性や、市内の体育館に避難していた70代の女性のあわせて3人が熱中症の疑いで病院に搬送されました。
このほか、厚岸町では、設置された2か所の避難所から消防に通報があり、転倒した80代の男性と体調が悪いと訴えた90代の女性が病院に搬送されたということです。
そして、白老町では64歳の女性が避難の途中に転倒し、ほおにけがをして病院に搬送されたということです。
また、釧路市でも、津波警報の発表を受けて避難の準備をしていた40代の女性から「動悸がして動けない」と通報があり、病院に搬送されたということです。
さらに、登別市では、30日午前11時ごろ、避難しようとしていた60代の女性が道路で転倒し、頭を打つなどのケガをしました。
和歌山 熱中症の疑いなど 2人が搬送
和歌山県内では津波警報に伴う避難に関連して、熱中症の疑いなどであわせて2人が病院に搬送されました。
和歌山市消防局によりますと、30日午後1時半ごろ、和歌山市内の保育園に勤務している20代の女性が、近くの高台に園児を避難させる途中で気分が悪くなり、熱中症の疑いで病院に搬送されたということです。女性は意識があり、軽症とみられています。
また、白浜町消防本部によりますと、30日午後1時半ごろに中学校に設けられた避難所で町内に住む90歳の女性が段差につまづいて転倒し、病院に搬送されました。軽いけがとみられています。
岩手 避難中の90代男性 熱中症と診断
岩手県の久慈消防本部によりますと、30日午前10時半ごろ、津波警報の発表を受けて避難していた90代の男性が歩道上で倒れているのが見つかりました。男性は病院に搬送されて熱中症と診断され、症状は軽いということです。